花炭作り教室(休みの宿題にも使えます) 2015/03/15
(バラの花やマツやシイの実を炭にして、家や学校に飾りましょう)
足利工業大学総合研究センター客員研究員
附属高等学校電気科教諭
岩ア 眞理
【始めに】
花や木の実も金属の缶の中に入れて、蓋をして空気が入らないようにして焚き火の中に缶を入れて蒸し焼き
にしますと、焚き火の高温の熱により缶の中は高温で酸欠の状態になり花や木ノ実の内部から気化しやすい
物質などが外に出てしまうために炭素や珪素や酸化物などが残り、綺麗な花炭(黒炭の花炭)の形になります。
【用意するもの】
1.花炭にしたい、いろいろな花や植物(水分の少ない物)、木の実(松ボックリ)など。
2.金属で出来ている、茶筒、お菓子の缶など
(アルミや銅は不可溶けます、鉄やステンレスの缶のみ)
3.直径が1ミリくらいの針金、ペンチ、ニッパー、釘、電気ドリル(野外ですので充電式が良い)
鉄鋼ビス(4φ長さ15ミリ以下)、3mm程度のドリルの刃、プラスドライバー、金槌など
4.籾殻、内部の花や木の実などの固定に使います。あればK型熱電対温度計。
5.焚き火の材料と焚き火の周りに使う石やブロックなどとシャベルとバケツ。
バケツには水を入れておきます。火傷と火事にならない様にする為です。
6.竹ヒゴや爪楊枝または竹串、出来た花炭の籾殻取りに使います。
【焚き火方による花炭焼き】
1.大きいせんべいの缶などは蓋に細い釘などで穴を4箇所ほど開けます。茶筒の場合は1穴を開ける。
2.缶にフタをして、横に3ミリの穴をドリルで開けてから、針金を輪にして、大きい輪
と小さい輪を作り小さいほうを鉄鋼ビスに通して+ドライバーで止めます。次にビス
をもう一度はずします。人数が多い場合には予め作っておいた鉄板の番号札を付ける。
3.缶の底に1センチくらいの厚みで籾殻(もみがら)を敷き詰めます。
4.花炭にしたい花や木の実などを丁寧に中に入れて置きます。
ドングリや栗などの硬い殻に覆われている種子は底面側に穴を開けて爆発を防ぐこと。
5.その上に、籾殻を少しずつ入れて、花炭にする花や実の全部が隠れるくらいに籾殻を
縁まで入れます。針金の輪を鉄鋼ビスに通して蓋が開かないようにビス止めします。
6.用意ができましたら、焚き火を起こし、熾(お)き火を大量に作っておきます。
焚き火の中にていねいに置いてから、回りに薪(たきぎ)を置いて、その熱で30分から1時
間ほど蒸し焼きにします。
7.缶に開けた穴から出る煙は、最初は白く、そのうちに火がつきます。最後には火も消
えて青紫色の煙になります。
煙が出なくなったら内部の花炭の材料の炭焼き(乾留)が終わります、そして花炭の完成です。
8.焚き火の中から取り出して、土の中に埋めて、酸欠状態にして20分ほど冷やします。
9.できた花炭は壊れやすいので、注意して爪楊枝などで籾殻を取り除いて綺麗にしてく
ださい。
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多水物は水分の蒸発時間がかかりますので、小さなパイナップルでも五時間程度かかります。
子供には花炭は心の糧になり食物を大事にする心・考える力・科学的探究心を養わせるのも大人の役目です。
炭は科学物質を吸着する能力に優れていますのでシックハウスなどの予防に使えます。
あまり長い時間の吸着能力は有りません。
著作権を保有しています。無断使用を禁止します。Copyright 2003 By M,Iwasaki
追加データ そのうちに写真を載せます。
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工具 ドリル ハリガネ ドライバー ペンチ | 缶の用意 お菓子缶や茶筒等 |
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針金に番号札を取り付けて8の字にしておく 輪は大と4ミリ程度の輪にします。 |
缶の上に穴を1個開けます。大きいものは 2個から5個程度開けてください。 |
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蓋を閉めた状態で缶の横にもドリルで1個 3ミリで穴を開けます。 |
籾殻の用意 |
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材料の用意 | モミガラを缶の底に敷く |
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材料を並べる | 針金をビスで止める |
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焚火の用意 | 缶を入れる |
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最初は白い煙 | 煙に火が着く |
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煙に火が着く | |
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