注意事項 9番目の項目で炭の吸着力には限度があります゜。せいぜい1週間で新しい物と交換するか、餅焼き網の上やオーブントースターなどで400℃以上になるまで熱すると、内部に入っている化学物質が熱分解や蒸発しますので、それを水の中に入れて急冷するか、炭消壷に入れて温度を下げると再度使えます。できるなら1回きりでの使用を薦めます。なお使い終わった炭はバーベキューなどに使うか金槌で細かく砕いてからプランターに入れて土の改良材として使ってください。          最終修正日 2007/03/01
       

竹の使い道と竹炭と竹酢液についてすばらしい効能

1.竹は赤道を挟んだ熱帯から温帯にかけての植物です。竹の種類には多くの種類が有りますが、とくに   アジアでは竹の利用が一番多い特有の植物です。そして竹は重要な産物です。使用範囲が広く、食料  から装飾品、各種のいれものや仕事に使われています。二本の山林では竹の重要性は針葉樹、広葉  樹と竹を交互に植えて、かつ管理された山では竹の根が張り土壌の流失を防ぎます。ただし竹の根は  表土部分にしか根が張らないので表土ごと流れ出すときも有ります。  

2.竹は小さいときは、食料〔たけのこ〕として、中華料理や和食の材料として使われます。
  シナ竹などが有名です。
  日本の竹の代表的な種類は江戸時代に入ってきた、もう宗竹と古来から有った真竹が
  有ります。もう宗竹は春にたけのこ(筍)が出ますが真竹は6月から7月の初夏に出ます。
  真竹ともう宗竹の見分け方はもう宗竹は節が1重、真竹は節が2重に有ります。
  竹の仲間の笹の筍も美味しい。
 
3.竹は大きくなると、建築資材や内装材として使われます、特に東南アジアでは建設現場の足場
  などに使われます、また、簾(すだれ)や垣根などに多く使われます。土壁の中の補強材としても
  使われてきました。団扇(うちわ)の芯にも使われてきました。

4.竹は装飾品や実用的なものでは、畑仕事の籠(かご)などの、入れ物に使用されています。
  養蚕には多くの竹細工が使われます。また笊(ザル)や魚取りの筌(うけ)として使うことも多い
  が近年技術の有る方が少なくなり作れる人が大変少なくなってきました。
  群馬県では養蚕に多く竹の用具が使われました。それは竹で作った蚕の棚に蚕の生活をする
  床のために平らに編んだ竹の台です。竹の籠は桑を取ってきて運搬用に使われてきました。
  また火鉢に火をおこし、竹の大籠(おおかご)を被せてその上で洗濯物の乾燥に使ったと古老か
  ら聞きました。

5.竹は120年に一度、花を咲かせて実を付けます、この実は、お米のような味がします。竹は実を
  付けると次の年に枯れてしまいますが地下茎は残っていますので地力が回復しますとまた竹
  が出て回復できますが最初の竹はすぐに枯れますが次の年の竹はそのまま残り元の竹林になり
  ます。

6.竹は炭にしますと、また、違った性質が出てきます。現在の地球は酸性雨に汚染されていま
  すが、この炭〔アルカリ性〕を撒くと、土壌は中和されます。 
  アルカリはカリウムなどからが一番多い
  低温で焼かれた炭は塩素の吸着を良くし、高温で焼かれた炭は重金属の吸着にすぐれてい
  ると言われています。
  またいい加減な温度管理で焼かれた炭や防虫剤や防腐剤やペンキを塗った廃材からの炭は
  危険であり公害の源となります。

 竹冠の漢字を漢字辞書で調べてみてください、竹を使った道具などのたくさんの漢字が見つかる
 はずです。

7.炭を木の周りに埋めてやりますと、炭の中に、木を保護する菌が繁殖し、それにより木の成長
  促進となり。また木が必要とするミネラル分(リンやカリウム)の補給となります。

 8.炭は内部が広い面積を持ち、それにより悪臭の吸着をするため脱臭剤としても使われます。
  部屋の中に置くと、動植物の臭いを吸着します。炭は汚れた川に入れますと川をきれ
  いにします。ただし黒炭は魚のエラに詰まるので白炭の方が良いという話です。

9.ポットのお湯の中に入れますとカルキ臭さが低減し、まろやかな水になります。 
  あまり長く入れて置きますと吸着能力は下がります。
  吸着された化学物質は再度焼かないと化学物質は出て行きません。
  420℃以上の温度で焼き直しをすること。

  水道の浄化に使っている活性炭注1は時々焼きなおして使っています。
  ポットは必ずフッ素樹脂加工をしてあるか、ガラス製で電気の通らないものが必要です。
  ご飯を炊くときに入れますと、古米臭さを取ってくれて、ご飯がおいしく炊けます。
  新しい炭は水酸化カリウムなどによりアルカリを示しますので水で煮沸しアルカリ成分を抜いて
  から使用してください。

注1.活性炭は炭を作る時に900℃以上の窯の内部に水蒸気を通します。高温の水蒸気が炭に衝突
すると衝突した部分の炭素と水が化学反応を起こし、一酸化炭素と水素ガスに変わり、その部分に穴
が開くことにより炭の表面積を増えた炭です。
   主にヤシガラの活性炭が有名です。

その他の注意事項
  電気の通るステンレスやアルミなどは炭との間で電気が発生し電食により危険な物質が溶
  け出します。


10.その他

 備長炭より竹の炭のほうが内部の面積が大きいと言われていますが竹炭のほうが吸着率が良
 いのは、竹の繊維が直線になっていますので、液体が内部によく流れるためといわれています。
 そして備長炭は緻密な組織のために水が中に入らない。
 竹の炭を利用したものではエジソン電球が有名です。

11.竹と笹の違いは竹は大きくなると皮がは(剥)げ落ちますが笹は皮が残っています。
   笹の種類は約600種類ほどに分類されます。

12.竹の繊維を利用した竹の紙や竹の繊維を利用したスーツもあります。


 竹炭を作るときに煙の中から竹酢液が取れます。岩崎式高速炭焼き窯の場合だいたい、60Kg
 の竹から、竹炭は6〜18Kg程、そして竹酢液は、竹の太さや種類、乾燥の度合いや外気温や冷
 却筒の長さにや風の強弱により、500〜3500ml程、(85℃〜120℃の煙の温度)分留できます
 竹酢液の主成分は、竹が熱分解するときに発生する、酢酸や蟻酸が主成分で、残りはポリフェノ
 ールやタールなど数百種類の物質が含まれています。 使うときは一年程と寝かせて上澄みの揮
 発性物質と下部にたまったタールを除いた中間部を使用します。
 竹酢液の用途は液を薄めて、500〜1000倍に薄めて、殺菌剤や10〜50倍程度にして殺虫剤
 や1000倍にして土壌改良材として使われます。 
 竹酢液や木酢液は無農薬栽培には一番適しています。中間部の竹酢液を1000倍以上に薄めて
 飲んでみますと分かりますが、非常に酢酸の、きつい味がします、通常は飲んでも問題はりませ
 ん。たまには、腸の敏感な人では下痢をする方もいます。 この竹酢液の低圧蒸留した液を糖尿
 病の予防対策として、毎日、飲んでいる方もいます。 60℃でアルデヒド類を抜く必要があります。
 ただし竹炭の焼き方にも注意が必要です。竹の場合には分留するときの薪も同じ物を使うこと、
 油の多い木を使ったりシロアリ駆除剤の木を使ったり、楠を使うことは竹・木酢液は毒性物質が入り
 危険です。楠を乾留すると防虫剤のしょうのう(樟脳)の成分が大量に出ます。

 故岸本名誉会長先生は1年以上経った中間部ならば蒸留しなくても、問題は無いと言っていました。
  また風呂の中に竹酢液を20mlほど入れ、入浴させると、アトピー性皮膚炎にも効果があると言われ
 ています。しかし、体には臭いが残るのが難点です。たぶんアトピーの場合、その場所に、いろいろな
 雑菌が繁殖するので、直りが悪くなります、そして木酢液、竹酢液の酢酸は雑菌を抑える性質がある
 ために、その部分が清潔に成って、自分自身の回復力により良くなると言われています。低圧蒸留に
 よる竹酢液が一番透明になり、一番奇麗です。最新の話では、アトピー性皮膚炎の1つの原因として
 水虫菌のアレルギー反応ではないかと、言われていますし、水虫の薬でも、だいぶ改善されたという、
 話もありました。 水虫の治し方では、風呂から出て、バケツに暖かい湯を入れ、その中に20mlの竹酢
 液を入れ、それに15分ほど患部を漬けると、良いといっている人もいました。


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